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考察その5 - 世界が繰り返される理由 - [考察]

(2009年10月27日のmixi日記 よりコピー)



【世界が繰り返される理由】



金蔵遺言説考察時に
並列的に考察していたことがありました。



世界が繰り返されている理由について、です。





うみねこのEP中では毎回1986年10月4日-5日が描かれています。


このパラレルワールドは、ひぐらしから続く、竜騎士07先生の特徴的な世界観です。





私達が生きている日常では
世界がループすることはまずありえません。





なので、
そのありえなさを描くことには必ず意図があり、
描かれた世界には明確な存在理由があり、
さらには読者を納得させるだけの説明が必要だと思っています。





ひぐらしでは「意志の力」を源流に
ドラマティックにループが構築されていました。
最後に手に入れた奇跡があんなに尊く感じられたのは
竜騎士07先生の世界観があったからこそです。







そして、ここからは完全に私の主観が強いのですが。。







うみねこはひぐらしと似て
世界が繰り返されているけれども、
実質は似て非なるものとして
竜騎士07先生が構築しようとするのではないかと思うのです。


つまり、うみねこでは物理的なループではなく観念的なループが描かれるのでは、と。




観念的なループを描く手法として私が具体的に思いついたのは、

「藪の中」のように異なる観測者が異なる物語を紡いでいるのをEP毎に分けて描く手法。

そして、私が唱えているような創作という非現実の中でループを実現させてしまう手法でした。




全EPを通して
右代宮一族やその周囲の人へのメッセージ性が強く感じられたことから、
多観測者の多重叙述、または、多重想像によって構築された世界というよりは
特定人物の想像によって構築された世界と考えたほうがしっくりくると感じられ、
考察の根底をそこに置きました。







ちなみに、私の遺言説は結構怖い説でしてw
クライマックスを迎えたときの展開として予想されるのが、
愛とか魔法についての言及を抜きにしますと
「今までは、ツンドラじいちゃんのわっかりづらい作り話に閉じ込められてましたが、
これから真実を明らかにしますよーテヘ」
みたいなw
下手すると結構な確率で読者に離れられますwww




ただ、万が一、
私の危険な説が正解であったとしても、
金蔵の想い
魔女幻想の強さと悲しさ
惨劇の真実 等々
をたくさんの人に伝わる形で
先生が書いてくれるに違いないと信じています。


私以外の読者のどなたかが完璧な推理をしていたとしても
先生の描く世界が完璧を上回ると信じています。





私はひぐらしを読んだ時に得た心の震えを未だに忘れられません。
だから、竜騎士07先生の人の心を描く力を絶対的に信じています。
あの感動をまた得たくて、うみねこに夢中になっています。





「推理小説は作者と読者の信頼関係の上に成り立つ」

ノックスの十戒の本質が
竜騎士07先生の作品に出会えたことで
理解できたような気がします。








なんかまとまりなくなっちゃいましたね…
今日はこのへんで。

考察その4 - 金蔵遺言説に至った理由について - [考察]

(2009年10月26日のmixi日記 よりコピー)



【金蔵遺言説に至った理由について】

その3 隠れた主題EP4・5





今日も前回に引き続き、
EP4と5を創作説にたって考察してみたいと思います。





まず、順序が逆になりますがEP5から。



EP5で私の創作説はよりはっきりしたものになりました。



特徴として真っ先にあげられるのは
やはり19年前の男を名乗る者の登場でしょう。


この人物について
戦人は自分だと主張することで夏妃を救うわけですが、
私も戦人のこの主張は真実なのではないかと思っています。


戦人には自分が19年前の男である自覚はない。
ですが、EP5が真実を語った創作であるとするならば、
戦人に自覚がないのに
ゲーム盤の上で19年前の男として夏妃を陥れても不思議ではありません。





ロノウェが「愛がない」と称したこのゲーム。
EP1から3のようにメッセージ性は強くなく、
ただ真実を告げて夏妃を傷付けるだけの物語であったような気がします。


ラムダがベアトの愛に基づいた描写=「無駄」を排除したことの現れではないでしょうか。
譲治や朱志香が死んだ時に、紗音や嘉音が無反応だったのも
それで説明がつくのではないかと思います。







それでは、もう一度EP4を考察してみます。


EP4では一見してEP1から3のような
葛藤を越えて行動を起こすという図式にあてはまる人物が
ゲーム盤の上に登場しないように思えていました。


ですが、実はかなりわかりやすい形で書かれていたんですね。。





「次期当主を決めるテスト」





譲治と朱志香はあのテストによって
まさしく葛藤を越えた後に自分の答えを出します。
二人は答えを出したことで次期当主となる覚悟を持ち
愛する人たちを守る決意を固めます。


二人の回答は異なるものでしたが、
どちらも当主たりえる意志を示した立派なものであったと私は思います。










この場面が創作だったとしたならば
作者は一体何をそこに込めたのか?

「次期当主を決める」というテスト内容を描いた意図とは?






作者は、譲治と朱志香の愛する人を想う気持ちを信じていたからこそ描写できた。



そして、
「右代宮家当主とは一体何か」
を伝えたかった。








それを最も伝えたがる人物は、
やはり

右代宮金蔵










気難しい性格の金蔵が
回りくどすぎるまでの手段をとってまでも
周囲の人間に想いを伝えようとしたのは一体なぜか?





金蔵創作説にたった今までの考察を振り返り、

そこにあまりの愛の大きさと

それ故の悲しさが感じられること。

また、

EP2中で紗音に遺言の代筆を依頼するシーンが描かれていること

から

私はこれらの物語が右代宮金蔵の遺言であるという結論にいたりました。







この世界は繰り返しているのではない。

繰り返していると思えるのはそこに魔法があるから。

ではないかと私は思います。

考察その3 - 金蔵遺言説に至った理由について - [考察]

(2009年10月21日のmixi日記 よりコピー)



【金蔵遺言説に至った理由について】

その2 隠れた主題



EP中で描かれる惨劇がすべて創作だとしたならば、
一体作者は何のためにこの物語を作ったのか…



EP1から4について、
碑文殺人が行われる以外の共通点として
登場人物の誰かが葛藤を越えて行動を起こすという点があげられると思います。



EP1 夏妃
EP2 楼座
EP3 絵羽
EP4 縁寿



そして、この内、縁寿はゲーム盤に直接的に登場しないことから、創作の外にいる存在と考えます。
(縁寿は真に行動を起こした人物であると考えています)





では、夏妃、楼座、絵羽について。



右代宮家で肩身の狭い想いをしながらも尽くしてきた夏妃。
金蔵に片翼の鷲を心にまとうことを許される。


兄弟たちへのコンプレックスに捕われてきた楼座。
最後の時に、真里亞からの愛を受け止め、母として死ぬ。


当主になることを夢見ながら、蔵臼と金蔵にその想いを否定されてきた絵羽。
見事碑文を解き明かすことで、正当な右代宮家当主となる。







惨劇の裏にあるこのような場面は、
ゲームをプレイする方に少なからず感動を与えたのではないでしょうか。
もちろん私もその一人です。







・創作におけるこの場面の意味とは?
・現実とは違うところに、この場面を設けた理由とは?








伝えたかったから。

ではないでしょうか…
本人に、そしてその人の側にいる人にも。




夏妃は立派な右代宮家の一員である。
楼座はかけがえのない娘を持つ自らもかけがえのない母である。
絵羽は誰にも増して頭がよく、努力により物事を達成してきた人である。





おそらく、彼女たちは現実ではそんな評価は受けていない。
変わらず苦しんでいる。






この作者は、
「自分は見ているのだ」
と伝えようとしている。



そして、もしその想いが本人に伝わったのならば、

自分を理解してもらっていると思うだけで、
その人にとってはとても大きな救いとなり
自信となるのではないか…










ここまできた時に、

彼女たちにこのような温かさを伝えたがっている人間を

私は一人しか思いつきませんでした。









右代宮金蔵









しかし、金蔵が創作したとなると疑問が出て来る点が多々あります。



その矛盾についても、後々考察していくこととしながら、
次回はEP4とEP5について考察してみたいと思います。

考察その2 - 金蔵遺言説に至った理由について - [考察]

(2009年10月17日のmixi日記 よりコピー)



【金蔵遺言説に至った理由について】

その1 ありえない殺人





………右代宮戦人。今から私が、あなたを殺します。

………そしてたった今。この島にはあなた以外誰もいません。この島で生きているのは、あなただけです。島の外の存在は一切干渉できません。

………この島にあなたはたった一人。そしてもちろん、私はあなたではない。なのに私は今、ここにいて、これからあなたを殺します。





ベアトのEP4での最後の赤字
・戦人だけが生きている
・戦人≠ベアトリーチェ
・ベアトリーチェが戦人を殺す

ということは、
「戦人は他殺でも自殺でもないのに殺される」?




じゃあ、やっぱり
「ベアトリーチェが魔法で殺すのか……」







認めたくありませんでした。







そこでチェス盤をひっくり返してみようと思ったのです。





戦人は

「今から殺される」

のではなく

「死ぬのが決まっている」

のではないか。




ただ純粋に、
決まっていた、
決められていた、、




どうやって?





絶対の魔女というお方もいらっしゃいますが、
「生存者がただ一人しかいないのに殺される」
なんていう絶対はありえない。





とすると、
「現実ではないから」
「筋書きが描かれていたから」









戦人の死については、
「自殺であっても『殺される』と感じれば他殺なのではないか?」
「事故死や病死で死んだのではないか?」
という考えもありそうですが、
シンプルに殺人と赤字を捉えた結果です。





ここからどのようにして金蔵遺言説に至っていったかは、また別の日記に書きたいと思います。





2010.4.23追記

この日記については「必ず殺す方法があるのではないか?」というコメントをいただきました。
たとえば、時限爆弾のようなものですね。確かにおっしゃるとおりです。
ですが、このEP4の赤字に「現実ではないから」 「筋書きが描かれていたから」という理屈をつけたところから
私のすべての考察がはじまりました。
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考察その1 - 考察概要 - [考察]

(2009年10月14日のmixi日記よりコピー)



【考察概要】
EP1~5は金蔵の遺言である。
よって全てが創作。
周囲から疎まれ、自らも周囲を疎んじるようであった金蔵が、
口では伝えることのなかった家族・使用人・友人への想いを
ファンタジーミステリーの形で綴った真実の愛の手紙である。
ベアトリーチェは愛の化身。

1986年の六軒島で絵羽が唯一生き残り、
また、両親と兄を亡くした縁寿が辛い環境で育ち、
1998年に真実を探しにでたことが現実世界での真実。
(EP3 ???? ~ EP4 1986年10月5日以降の縁寿の世界。真里亞の日記も含む。)

六軒島の惨劇の真実は未だ作中では描かれていないものと予想する。


なお、金蔵の創作であるならば、
碑文殺人は全て魔女の仕業と主張することもできるが、
それぞれのEPについて、人間による犯行が魔法描写でぼかされているように感じる。
特に戦人が登場しない場面での魔法描写が多いことは、
その目で真実を見極めることの大切さを説いているのか?

誰がそのEP中の犯人かはこれから考察を進めていく。




以上、考察の一部です。

私の説はどちらかというとファンタジー説に近い?
のかなぁと自分では思っております。。

説明不足なところもあるので、
それはまた別の機会に書きたいと思います。
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