SSブログ

考察その20 - 性別について その2 - [考察]

(2010年11月20日のmixi日記 より)




【性別について その2】



前回の考察では「恋ができない体」について考えました。


今回は、2つの性別を暗示する要素について考えてみます。
考察する要素を箇条書きで。

・ベアトリーチェと19年前の男
・ゼパルとフルフル
・理御
・紗音と嘉音






まずは、ベアトリーチェと19年前の男についてです。


EP7により、ベアトリーチェも19年前の男も別の世界の理御であることが明らかになりました。


ただし、EP5で夏妃は「19年前の男」とは一言も言わず、
「19年前の赤ん坊」と言っていますので、
19年前の赤ん坊が本当に男かどうかはわかりません。
19年前の男=19年前の赤ん坊であるかどうかもわかりません。




EP7以前に、私は紗音(ベアトリーチェ)と戦人は双子であり、
崖から落ちたのは戦人で、
EP5では紗音が弟の敵である夏妃に復讐しようとしていたのだとの推理をしました。

「うみねこのなく頃に」考察その14
ベアトリーチェの名前
http://usarabi-umineko.blog.so-net.ne.jp/2010-08-15


しかし、ここはひとまず、戦人を切り離しましょう。
「恋ができない体」を持ち、苦しんでいるのはヤスなのですから、
崖から落ちて怪我を負ったのはヤス自身である可能性が高いのです。




ですから、
「ベアトリーチェ=19年前の男=19年前の赤ん坊」
としてよいのではないかと思います。

そして、
「ベアトリーチェ=ヤス=紗音=嘉音」です。





ここから導き出される結論は、
「ベアトリーチェは男性でもあり女性でもある」
ということではないかと私は思います。



































男性でもあり女性でもある。

それを指し示す「体」は
半陰陽、つまり、両性具有
なのではないかと考えました。














他の要素についても考えてみます。



ゼパルとフルフル。
Tipsによると、彼らは性別が異なる、とのことです。

ということは、おそらくどちらかが男性で、どちらかが女性なのでしょう。
でも、どちらがどちらの性別なのかははっきりしません。

これは、性別を限定することのできない半陰陽の性を暗示しているともとれないでしょうか。


また、ソロモン72柱の序列第16位であるゼパルは
「女性を不妊にすることができる」能力があると言われています。
(参考文献)『「堕天使」がわかるサタン、ルシフェルからソロモン七二柱まで』森瀬繚、坂東真紅郎、海法紀光

そして、半陰陽の方は多くの場合、生殖能力に欠けていることが多いそうです。

ヤスがそうなのかどうかはわかりません。
でも、もしそうだったならば、


「うん。それは、とても幸せな家庭だよ。車と庭付きの家。そして飼い犬が一匹。庭には家庭菜園。子供たちが駆け回り、僕たちはバルコニーから微笑ましそうに見下ろすんだ。それが、僕たちの未来の日曜日の、当り前の光景だよ。」


子どもを欲しがる譲治の言葉はとても辛いものだったに違いありません。






次に、理御。


ウィルが男性なのか女性なのかを質問してしまうほど理御の存在は中性的であり、
理御自身も自分の容姿にコンプレックスがあるといいます。

理御もベアトリーチェやヤスと同じく半陰陽だったとするならば、
中性的であるというのもコンプレックスがあるというのもうなずける気がします。



理御は右代宮家の次期当主として大事に育てられてきたはずです。




が…


蔵臼や夏妃は世間体を気にしたり、子どもを好奇の目にさらすのを嫌いそうですから、
表には半陰陽ということは伏せられるのではないかという気がします。


そして、
現当主の金蔵は男尊女卑の考えが強い人ですし、
社会的にもまだまだ男性のほうがビジネス的に優位にあった時代だったと思いますので
おそらく、理御は「男性」として育てられたのではないかと思うのです。
あくまでも私の想像にすぎませんが。。





理御の「心」までもが男性なのかどうかはわかりません。



ただ、理御はヤスとは違い、
明確に次期当主として育てられてきましたし、愛情も与えられてきましたので、
精神的に安定しているし、立ち振る舞いには性別のことなど感じさせない次期当主としての覚悟があるように感じました。


目標があり、未来も見えていたので
ヤスほど「恋」に悩むことはなかったのでしょうか…







いや、きっとそんなことはないですね…






どれだけ自分の心を強く持とうとしていても、
多くの人にはわかってもらえない苦しみや
そんな苦しみがあることさえ知らない世界に
傷付くこともあるのではないかと思います。




恋に限らず、
自分の存在や生き方についても
性別を限定されて生まれてきた人間以上に
悩んでいるのではないかと思います。







前回、ウィルと一緒にいる時の理御には女性らしさを感じると書きましたが、
悩みを隠して気丈に生きてきた理御が
ウィルの前では少しだけ強がるのをやめているのかなぁというふうにも思えました。















では、次回は最後の要素。
紗音と嘉音について考えてみたいと思います。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。