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考察その7 - 金蔵遺言説の矛盾について - [考察]

(2009年11月13日のmixi日記 よりコピー)



【金蔵遺言説の矛盾について】



金蔵遺言説の一番の矛盾は
1986年の親族会議の前に書かれている割には、その時の状況をよく把握している点にあります。

紗音と譲治の旅行や朱志香の文化祭の描写もしっかりしていますし。。


まぁ、創作とすると全部嘘としても問題はないのですが、
それは読者にとってあまり気持ちよくないですし
世界観を損ねてしまうと(個人的に)思っているので、
惨劇以外の部分は現実に即したものが描かれていると考えています。



さらに、金蔵はEP4のラストで
全ゲームの開始時に金蔵はすでに死んでいる! と赤字宣告されているので、
遺言がいつ頃書かれたものかを考察するのが、この説の一番難しいところではないかと思います。







これに対してなんとか説明をつけるべく考えてみました。







【推理1】
金蔵はEP5で描かれている通り1985年の親族会議前に死んでいる。
金蔵が死亡時までに遺した遺言に対して使用人たちが加筆し、
1986年当時の状況に近づけている。



一番無難?な感じで思いついたのがこの推理。
加筆した使用人は金蔵の書斎に入ることが許されていた源次、紗音、嘉音あたりが濃厚。

ただ、複数人で書いたとなると
メッセージボトルの筆跡が複数存在することになるが、
作中で一度もそのような事はでてきていないので、
使用人の誰かが金蔵執筆分も含めすべて書き直したか
金蔵が最初から誰かに書かせていて、その人物が金蔵死亡後もそのまま書き続けたと考えるのが自然。

EP2中で紗音が遺言の代筆をする描写があるので、紗音が書いたのかなぁという気がする。





うーん…
やっぱり無難w


以前の考察にも書いたのですが、
この遺言は殺人という物騒な形で描かれてはいても
基本的には金蔵の愛を伝えるためのものだと考えているので、
この推理ですと使用人が金蔵の想いを引き継いで愛を完成系に近づけたことになり、
結構キレイな話になりそうな気がします。


ただし、この説だと真里亞の日記に筆跡を残したのが使用人となり、
また、実際の惨劇にも使用人が絡んでいる可能性が高くなります。


個人的には、真里亞と遊んでいたのは
実は仏頂面のじいちゃんだったとするほうがホロッとするし、
使用人が右代宮家を滅ぼすほどの惨劇を引き起こす動機を持っているようには思えないかな、、、


というのがあって、感情的に次の推理が本命。







【推理2】
金蔵は1986年の親族会議時には生きている。メッセージボトルの内容は金蔵が一人で書き上げたもの。



ということは赤字に抵触しそうな気がするのですが。。





ちなみに、私は赤字は結構全面的に信じています。
赤字死亡宣告の時系列は疑ってますが。(宣告時に「は」死亡していると考えています)


赤字を信用する理由は
・ベアトが戦人に解いてほしいと願ってゲーム盤を作っているのなら嘘をつくとは考えにくい。
・赤字が真実を語るというルールは慎重に破るか、もしくは破っているように見せかけて実は破っていない、
という見せ方をしたほうが作者(竜騎士07先生)が物語を面白く作りやすい(気がする)。
というところです。



じゃあ、なんで金蔵が生きてるとか言い出すのかと。





赤字=「ゲーム盤の上での真実」
と考えたからです。



えと、結構ムチャクチャなのはわかってます;


ですが、一応理屈がありまして…



それは、EP5で語られた金字。

「この死体が右代宮金蔵の死体であると保証する…!!」

いやいやいや
ちょっと待って戦人くん!
どうしてそんなことが言えるのよ!
論理的に説明できないでしょうよ!!


戦人が全ての真実の最深奥に至ったから金字が使える?

真実の最深奥って?

金蔵が死んでいるという前提でこの世界があること





金字=「ゲーム盤を作る上での前提」





遺言説にするとこうなります。

金蔵は自分が死んだという前提の上
死後の六軒島の惨劇を創作することで
愛を伝えるための遺言とした。





戦人は全EPを振り返りその事に気付いた。
ベアトリーチェが金蔵の残したかった愛から生まれ、
彼女こそが愛の中心にいて、
愛を伝えるために必死だったことに気付いた。



赤字はゲーム盤の上では疑いようのない真実。
ゲーム盤を司るベアトリーチェにとっては、
戦人を愛に辿りつかせるための紛れもない真実。





話がちょっとずれてしまいましたが、
この赤字の定義から、ゲーム盤の上では金蔵は死んでいますが、実際の1986年には金蔵が生きていたという可能性を提示します。
(ちなみに、この赤字・金字定義は推理1でも適用できるのですが)





金蔵さんはわがままな上に気難しい人ですから
自分の想いをうまく人に伝えられずに、一人でゲーム盤の世界を構築していた。



真里亞の日記に登場するベアトリーチェ=金蔵であると考えているのですが、
金蔵は真里亞と日記(魔導書)を通して間接的に交流していたので
(もしかすると直接的にも交流している可能性があるかな?と思っていますが)
魔法の世界で幸せを見つける生き方をしていた幼き孫を人一倍気にかけていたのではないかと思います。


なので、EP中でも真里亞はベアトリーチェや楼座の愛を信じる存在として、
印象的に描かれていたのではないか、と。



さらに、金蔵は遺言の世界のような愛を望み、
現実世界の親族に失望感を持っていたので、
本物の惨劇を引き起こす「何か」を仕掛けておいたのではないかと予想します。





なお、1986年の親族会議時に台風が来ること、縁寿が参加しないことを予見できたのは
どちらも時期的に起こり得る可能性がもともとあったため。
(EP1の空港のシーンでの留弗夫と霧江の発言より)

もともと、1986年に舞台を限定して遺言を書いていたわけではないのかもしれません。

たまたま、台風がきて縁寿がいないときに、絵羽だけが生き残る惨劇が起こったのかも。







なんかまとまりつかなくなってきてしまった


とりあえず!

ゲーム盤は偽の世界ではあるけれども
嘘っぱちだなんて切り捨てられるほどの存在では決してないと思っています。

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