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考察その10.5 - 戦人の罪について - [考察]

(2010年2月25日のマイミク様向けmixi日記 より)






EP6を読み終えた時に残ったのはモヤモヤ感でした。
一体なんでそんな気持ちになったのかわからず、しばらく一人で悶々としていました。


EP6は「面白い」と思うし、「いい話」だと思うのになぜ??












で、たどり着いたのが違和感でした。



意味わかんないわ。
お兄ちゃんが何かの罪を犯したとしても、少なくとも殺人なんかよりよっぽど軽い何かだわ。
それに対するこの仕返しがこの大虐殺なのだとしたら、あまりにお兄ちゃんの罪と割が合わない。

ベアトは親族たちを皆殺しにした。
お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、みんなみんな。
……それに見合う罪がお兄ちゃんにあったなんて、信じられるわけがないっ。




この時点で私も縁寿と全く同じことを私も思っていました。
そしてEP6を読み終えた後も変わらず思っているのです。



ベアトリーチェは戦人に恋した「誰か」から

あなたに、彼が望む、黄金の髪を。
あなたに、彼が望む、蒼い瞳を。
あなたに、彼が望む、彼に相応しい性格を。


という姿形を与えられて生み出されたと読むことができると思います。


そして、戦人の罪とは

お母様の

あなたは今日より、悪戯をするだけの、六軒島の亡霊ではありません。
あなたは今日より、この島の主となりて、彼が約束を果たす日まで帰りを待ち続けるのです。


という言葉、

そして、嘉音の

早く、お戻りを。……あなたの代わりに、戦っている人がいる。
そして、あなたの帰りを、待っている人がいる。
………あなたはまた、……帰らないのですか。


という言葉より、

「帰るという約束を果たさなかったこと」「その約束を忘れていたこと」ではないかと思います。
「約束」というキーワードはEP6以前でもよく出てきていましたね。



具体的な「約束」の内容は


”また来るぜ、シーユーアゲイン。きっと白馬に跨って迎えに来るぜ”


ではないかと思います。










ですが、


約束を守らなかったことは確かに良くないことだと思いますが、
だからといってあんなに大勢の人を殺して許されるものなのでしょうか?
そんな一般論いらないですかね?


私は、どちらかというと、
戦人が留弗夫の不誠実さに腹をたてて右代宮家を捨ててしまった気持ちのほうがわかるんですよね。
その結果、六軒島に再び来るのに六年かかったのもしょうがないんじゃないのかなとも思うのです。


そして、「シーユーアゲイン」も
彼なりの照れ隠しやカッコつけ方が見える幼い別れ方で
それをずっと心にとめておけなかったのを
そこまで責めることができないのです。



その約束を信じていた側からするとまさしく

罪ははかる人間によって重さが異なる。
戦人にとっては忘失できるほどの罪でも、
ベアトにとっては、6年を経てなお、
一族を皆殺しにするほどの恨みを持つに値するものだったかもしれぬ。


で、とても悲しいことだったに違いありませんが。


でも、EP6を読み終わっても、
私は「吊り合わない」という思いがなくなることはありませんでした。











軽蔑されるかもしれませんが、私は、

「戦人に対する誰かの恋心」

だけが、惨劇の原因っていうのは、気持ち的に納得がいきません。



私が縁寿の立場だったらちょっと許せない。
戦人の立場だったら、悪いとは思ってもそこまでベアトに親身になれない。







EP6を終えた後に、mixi内だけでなく、
他の方のブログや公式掲示板などを見に行ったのですが、
あんまりそこに疑問を持ってる方はいませんでした。



ということは、
私って心が狭いってことなのかなぁ…
と結構悩みました。
まぁ、おそらく、実際狭いんだと思いますw





でも、恋愛感情が後ろ向き一方通行だけに働くなんて悲しい。





「紗音=ベアトリーチェ」という説が優勢な気がするし、
私も大分その方向で推理を修正中ですが、
例えそうであっても、
1986年時点では、紗音は譲治を愛していたと信じてるんですよね。


そして、
彼女の気持ちから切り離されたベアトリーチェが
戦人を愛し愛されたいという感情を歪ませてしまったがために
人を殺していったなんて信じたくないんです。



だって紗音いい子じゃないか!
女の子らしいしちょっとドジっ子だし、憧れますよ私w





まぁ、EP6を素直に読むと
私の言ってることは駄々っ子な気がするし、
いくら「悲しすぎる」って言っても
竜騎士先生だったら、その線で面白い話を書けると思うし、
説得力をもって私をねじふせてくれると思うんですが…













でも、

まだ物語は完結していないわけで。



それまで、私は自分に正直に考察してみようと思いました。



うん、だから私はこう思うんです。


そなたが直接手を下すわけではない。
………しかし、そなたが罪を犯したからこそ、
6年にもわたる歯車の狂いにて、歪みが生じ、
………今夜、これだけの人命が失われるのだ。

そなたは、この惨劇の原因の一つである。




そう、あくまで原因の一つ、一部なのだと。












私などの考察でも楽しみにしてくださっていたり、
参考にしてくださっている方には
こんな風に自己満足的な考えに走り始めてしまったことを
大変申し訳なく思います。


ですが、おそらくマイナーな部類に入る私の考え方が
皆さんがうみねこ世界に行き詰まってしまったときに
緊張を解きほぐす小さなかけらになれたらいいなと思っています。

…とでしゃばりました
失礼しましたm(__)m

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